当時、元と呼ばれたモンゴル帝国に滅ぼされる以前の宋の時代、杭州はその都であり、経済や文化の中心地であった。さらに杭州は実り豊かな穀倉地帯を擁し、人口90万人を越える世界でも有数の大都市であったことが知られている。当時の杭州が豊かだったのは経済だけではない。様々な景観もまた群を抜いていたのである。中国4大美人の一人である西施にちなんで名付けられた湖、西湖には「西湖十景」と呼ばれる風光明媚なビュー・スポットが点在し、現代に至るまで人々を惹きつけている。 13世紀、ヴエネッイアの商人で旅行家だったマルコ・ボーロは、南米を滅ぼしたフビライ・ハーンに謁見したのち元に仕えて中国各地を巡り、東方見聞録を口述したと伝えられる。マルコ・ポーロは、当時訪れた杭州について「世界で最も美しく華やかな街」と絶賛した。悠久の時を経てなお変わらない美しさを保つ杭州へ、飛行機で簡単に訪れることができるのは幸いである。