銭塘江の潮は、「海寧の潮」あるいは「浙江の潮」ともいわれ、毎年の中秋の頃に潮が満ちてくる時には、満ち潮を見にくる人が昼も夜もあとを絶たない。これは昔から天下の奇観といわれてきた。
銭塘江には潮を見る地点が3ヵ所ある。一般的には「海寧宝塔の一線の潮」といわれ、その他に八堡海塘と「老塩倉」海塘である。
「8月18日の潮、その壮観天下に無し」といわれる。南宋の頃から、潮を見ることが盛んになった。
海寧の潮が見ものとなり、壮観なのは、自然のなせるところでもある。旧暦の7月8月の間の「秋分」の前後は潮の落差が大きく、しかも、この時期は台風の季節でもあり、銭塘江の流量も比較的多く、河川に海が流れ込み、それで天下唯一の奇観といわれる秋の潮が形成される。

浙江省海寧市塩官鎮にての時刻  【海寧潮】 www.hn-tide.com.cn/ (中国語)
(☆杭州市より1時間程かかる蕭山区烏亀山観潮城ではこの時刻より40分程遅れます)
■上記時刻表はあくまでも予測時間で、気象変化により多少時間の差がありますので予めご了承下さい。
■塩官鎮は杭州よりバスにて約1時間半かかります。

【キーワード】銭塘江
銭塘江は浙江とも言い、浙江省の一番長い川である。銭唐は秦の会稽郡に属する県で、後に国号が唐になってから、銭唐県は銭塘県に改名された。銭塘江は全長605キロある。源は安徽省の西南、懐玉山脈の主峰六股尖(1629.8メートル)の東にある。幹流は安徽省祁門、歙県などを通って、浙江省に流れ、東へ淳安、建徳を通って、蘭江に合流し、続いて富陽、杭州を通って杭州湾に入る。河口は漏斗型になっている。1959年建徳、淳安県で新安江ダムを、1968年七里瀧で富春江ダムを作ってから、新安江ダム(千島湖)が淳安県にできた。河口はラッパ形になって、有名な銭塘潮になった。銭塘江は流域によって、幹流の名前もそれぞれ違う。梅城までの上流は新安江と呼ばれ、桐盧から肖山までは富春江と呼ばれる。川の両側に素晴らしい峰と洞窟が多く、名勝旧跡も多い。

 中国国際銭江(海寧)観潮節オープニングセレモニー

煌々と輝く月、ほのかに香るキンモクセイ、さざ波立つ西湖は江南の優しい心を表し、逆巻き荒れ狂う、万馬奔騰するがごとき銭塘江は度量大きく懐深く、キンモクセイの下で茶を味わい詩を詠じ、月下の西湖を眺めれば、まさに「千里嬋娟と共に」そのもの、爽やかな風に冴え渡る月の光、潮の神を祭り神廟をお参りする、千年の時を隔て受け継がれてきた伝統を自ら体験、名月を観賞し、壮観な大逆流を眺めてみてください。
杭州市の南を流れる銭塘江は「銭塘江の大逆流」で有名である。この現象はアマゾン川のポロッロカとよく比較されるが、銭塘江のラッパ状の河口と太陽や月の引力による満潮時によって起きる現象で、特に旧暦の8月18日に起きるものが「銭塘の秋涛」で知られている。潮の高さが歴史上9メートルもあったが、近年ずっと3〜5メートルの高さに安定している。潮が線を引き、唸りをたて、雷の音をして流れてくるため、「壮観天下なし」と称えられている。塩官鎮は一番いい鑑賞地であり、杭州からバスでわずか40分で行ける。
潮を見る風習が唐の時代から始まり、宋の時代盛んになり、ずっと現在まで伝わってきた。潮が昼と夜それぞれ現地の人々に好まれている。よく澄んでいる夜空にある美しい満月を見ながら潮を見るのもなかなか気持ちいい。まさに、芭蕉の名句「名月や門にさし来る潮がしら」を思わせる。潮の時期はちょうど中秋節にあたるため、町の中は中秋の雰囲気に溢れている。金モクセイや銀モクセイの香りが漂い、その木の下で月餅を食べたり、月見したりする人がいっぱいいる。西湖南山路あたりのバー、喫茶店、コーヒー屋なども月見の人達で賑わっている。
西湖の周辺はネオンで綺麗に飾り、遊覧船に乗って湖の真中にきたら、神秘的・幻想的な世界へ入っていく。月もさらに美しく見える。一年中、この日、この宵だけ月様がこんなに近く見える。まさに大詩人蘇軾の名句「名月幾時よりか有る 酒を把りて晴天に問う」、「ただ願わくば、人の長久に千里嬋娟を共にせんことを」を思わせるだろう。月はやはり西湖のが美しい。