龍井茶(ロンジン茶)とは
浙江省はお茶の産地である。とりわけ杭州は「龍井茶」と呼ばれる最高級の緑茶を産する土地として知られている。日本で中国茶といえば真つ先に烏龍茶が連想されるが、実は中国でも一番多く飲まれているのは日本同様、緑茶である 
龍井茶の産地 
龍井茶とは中国緑茶の一つのブランドである。従って龍井茶と呼んで良いお茶の産地は厳しく限定される。同じズワイガニでも越前で水揚げされた力二しか越前ガニと呼べないように、龍井茶は「獅子山峰」 「龍井」 「梅家塢」の、3つの地区で生産されたものしか「龍井茶」を名乗ってはいけないことになっている。ぜひ、産地まで足を運んで本物の龍井茶を飲み比べてみたい。茶館があるのは街中だけではなく、各産地にも茶館があり、さらには茶農家でも、その家で丹精されたお茶を味わうことができる。 
茶摘み体験もできる龍井茶 
龍井茶は、茶摘みの季節に産地を訪れれば茶摘み体験をすることもできる。季節は限られているので事前にチェックできるとよい。一番早いのは二十四節気の清明前で、この時期に摘まれたお茶は「明前」と称される最高級品だ。春分の日前後から清明(4月5日頃)までである。新芽なので葉が小さく、「蓮芯」とも呼ばれる。次が穀雨(4月20日頃)頃までの「雨前」。次は三番茶となり、立夏(5月5日頃)頃。最後が四番茶で、これが芒種(6月6日頃)頃である。二十四節気については年によって日付の変動があるので暦やインターネットなどで確認しておくとよいが、月が進むにつれてお茶の等級は下がるので、可能であれば早めの時期に訪れてグレードの高い新茶を味わいたい。残念ながら明前の時期を逃してしまっても、産地や茶菓専門店にはまだ残っているかもしれないので、諦めずに聞いてみよう。 
龍井茶について知る 
茶館で味わい、茶摘み体験などもできる龍井茶だが、さらに知識を深めたいなら中国唯一の中国茶菓博物館を訪れてみるのもよいだろう。中国茶の歴史から栽培法、道具、作法に至るまで詳細な展示があり、茶芸を学ぶこともできる。龍井にあるので茶農家の帰りに寄るのも一興。杭州で龍井茶の逼蓄を深めれば、お金では買えない貴重なお土産となることは間違いない。 
龍井茶を買う 
杭州を訪れたらぜひ買い求めたい龍井茶。これはグレードの低い品物を避けるため土産物店より、きちんとした茶葉専門店で買うことをおすすめしたい。茶農家で気に入った茶菓を分けてもらうことも可能である。いずれも試飲できるものはできるだけ試し、好みの昧と香りのものを探してみたい。




 
中国茶葉博物館
中国十大銘茶のひとつとして知られる龍井茶の生産地である杭州。この茶の郷に中国唯一の国家級の茶専門博物館「中国茶菓博物館」がある。毎年、清明節の後には「明前」と呼ばれる清明節前に摘んだ高級茶を味わうべく 「西湖茶会」と呼ばれる大きなイベントが開催される、杭州を代表する施設である。西湖の西、龍井泉の近くの緑豊かな山里にあるこの博物館は、1991年に建てられたもの。1999年には多目的ホールを持つ国際和平文化館もオープン。約八千平方メートルの広い敷地内には、百種以上の茶樹があるといわれる広い茶畑があり、江南地方特有の白壁に墨色の瓦を持つ建物が映えて美しい。庭には、世界最古の茶の専門書「茶経」の著者であり、茶聖と尊ばれる陸羽の像がある。館内には中国茶はもちろん、世界の茶の歴史や茶道具をはじめ、茶にまつわる文化、種類や製法になどについての詳細な展示があり大変興味深い。また、茶芸の実演や体験、龍井茶の試飲もできる。自然に囲まれた環境で日本の緑茶とはひと味違う中国緑茶の魅力に触れるひとときも杭州ならではの楽しみである。


龍井茶の茶園を行く 
中国茶に興味があるなら、市街の観光地からちょっと足を延ばして茶園に出かけてみるのも面白い。この地には多くの茶園があるが、せっかくなら銘茶「龍井」を名乗れる茶園がおすすめ。市街から比較的近く、また近年観光客向けにも開発が進んでいる「梅家鳩」。市内からはY4か324番のバス、あるいは、何人かで行くならタクシーをチャーターするのが便利。かつては山間の小さな村だったが、今は名産の茶と地元の料理が楽しめるリソートとして地元の家族連れなどにの人気のスポットとなっている。十里長街と呼ばれるメインストリート沿いには茶農家が軒を連ね、茶摘のシーズンには軒先に釜を出して茶を炒る様子がそこここで見られる。これは茶葉の青みを残すための殺青と呼ばれる工程。日本の緑茶の場合はこの段階で蒸す場合が多いが、中国では釜炒りにすることが多い。そのため、あたりにはよい香りが漂い、茶の郷を訪ねた気分をさらに盛り上げてくれる。ここでのもう1つの楽しみは、農家飯と呼ばれる食事。かつては、茶園まで足を運ぶ茶通人たちに農家がふるまっていた家庭料理だったが、最近ではこのスタイルが人気となり、幅広い世代の人々が鄙びた農村の雰囲気と素朴な味を求めてやってくる。

龍井茶を農家で買う
郊外の茶園まで出かけたら、ぜひお土産に茶菓を買って帰りたい。通りを歩いていれば、呼び込みの声がかかるので、気に入った農家に立ち寄ってみよう。テーブルにつくと、まずは試飲用に比較的高品質の茶を出してくる。他にも試したければもっと上等のものをなどと注文つければ相当の品を出してくれる。気に入れば、値段の交渉となる。基本となるのは一斤(=500g)単位でいくらかという形で交渉する。値段はピンからキリまであるので、試飲したお茶の味と品質に対して自分が納得できる価格かどうかを基準にするのが妥当だろう。購入は100g単位でもかまわないので、品質の劣化を防ぐため、小分けにして包装してもらったほうがよい。もちろん、茶園まで出かけなくとも市内で茶を買い求めることはできる。さすがに茶の名産地だけあって、市内の各所に茶菓専門店がある。いずれの店でも何種類か試飲させてもらい、気に入ったものを買うスタイルは同じ。市内の店は、複数の茶園や産地の茶菓が揃っていること、等級の種類も多く、価格が明示されているものもあるのがメリット。有名店に行けば、少々値がはっても間違いのない高品質のものを手に入れることができるので、目利きに自信がなければ信頼のおける老舗を選ぶのが確実だ。また、市内の店ではその年の茶菓の出来具合や収穫量などの情報を得たり、相場をリサーチすることもできるので、その情報を踏まえて茶園に出かければ安心だ。


茶畑での茶摘み体験
茶園を眺めてお茶を飲んだり買ったりするだけでは物足りない人向きには、茶摘み体験というアクティビティもある。茶摘み体験を予定して出かけるなら、長袖、長ズボン、帽子、日焼け防止のスカーフなどを用意していったほうがよいだろう。 茶園は一年を通して緑だが、もちろん茶摘みにはシーズンがあるので、一年中いつでもできるというわけではない。このあたりの茶摘みのシーズンは主に春~夏。秋茶を摘むところもある。初摘みは四月五日ごろにある清明節の前。この時期のものは「明前茶」と呼ばれる最高級品。気候によっては採れない年もあるため、希少性が高い。その次が四月二十日ごろの穀雨の前に摘む「雨前茶」。このあたりまでは高級茶であるうえ、収穫量も増えてくるので茶農家にとっては掻き入れ時。そのため観光客の茶摘み体験には適さない時期。四月の下旬からは比較的余裕を持って対応してくれるだろう。気分を味わってみたいだけなら、通りがかりの農家に何軒かあたれば、茶摘みや製茶を体験させてくれる。値段は交渉次第だが、茶葉を購入した農家でなら、ちょっと試してみる程度ならサービスしてくれる場合もある。もし、本格的に挑戦したなら、市内から日帰りや泊りがけのツアーも出ているので申し込むとよい。


西湖三大名泉
玉泉:今は江南様式の庭園となっているが、かつては寺院だったところ。園内には植物園もある。泉の水が緑の玉のようであることからこの名があるといわれ、魚の鑑賞の名所としても知られている。 
虎跑泉:西湖新十景のひとつでもあるこの泉は、この地に寺を建てた高僧、性空禅師の夢に現れた人の言葉どおりに二頭の虎が現れて泉がわいたことからこの名がついたとされている。泉の水は自由に汲むことができるため、人々が並んでいる。 
龍井泉:水が豊富なこの土地を、人々が龍の棲家を意味する「龍井」と呼んだとする説のほか、泉の水を木の枝などでなぞるとその跡が龍のように残ることから、この名がついたという説もある。この泉も西湖新十景のひとつである。 
龍井茶を味わう 
中国でも有数の名勝地であり、龍井茶の名産地でもある杭州には、多くの風情ある茶館がある。特に西湖周辺には、静かな湖を望みつつ、ゆっくりとおいしいお茶を味わえる店が多くみられる。うれしいのは、一日中どの時間でもその時々の風景の美しさが楽しめること。午前中は爽やかに、午後はゆったりと、夕方には沈む夕日に染まる水面を眺めながら銘茶に舌鼓を打つのは、まさに至福のひととき。どの茶館でも龍井茶をはじめ、中国各地で作られる何種類もの茶を揃えているが、ますはやはり龍井茶を味わいたい。緑茶である龍井茶は、グラスで出てくることが多い。平たい茶菓がゆっくりと開くのを待ち、香りと味を愉しむ。飲みきっても、店員に声をかければ湯を注してくれる。茶館で注文するような上級な茶葉なら、三~四煎は充分味わえる。時間が許すなら、他の茶と飲み比べてみるのもまた一興だ。茶館での愉しみはもうひとつある。酒には肴、茶には茶請けがつきもの。かぼちゃの種やドライフルーツなどの乾きもののほか、甘い茶梅、生の果物、餅菓子などの甘いもの、小さな綜や小龍包、焼売などちょっとした食事代わりになるものまでとりどりに揃っている店も少なくない。この場合、茶とこれらの茶請けがセット料金になっており、茶請けはバイキング形式で取り放題という形式がほとんど。軽い食事をとるつもりで、ゆっくり時間をとって出かけたい。




古くから知られた杭州のお茶 
現在、龍井茶は獅子山峰のものが最高峰とされる。続く龍井村と梅家鳩が龍井茶の御三家とでもいうべき産地となっており、これらだけが栄えある「龍井茶」のブランドを名乗れることとなっているのだ。龍井茶のブランド性が決定的に高まったのは清代のことである。清の乾隆帝が江南に下った折に訪れた龍井で、ここのお茶を大いに気に入って胡公廟前に植えてある18本の木を御茶として封じたことによる。乾隆帝は龍井にある18本のお茶の木を皇帝専用としたのである。 龍井茶の産地は西湖周辺の山地であるため昼夜の温度差が大きく朝霧による湿度と水はけのよい土壌に恵まれて、茶菓が良質のものとなる。唐代に活躍し、後に茶聖と崇められた陸羽が表した「茶経」には「杭州銭塘の天竺、霊隠の二寺に茶を産す」とあり、これが一番古い中国でのお茶の生産の記録とされている。杭州は古くから良い茶を産する土地として知られていた。宋代には既に皇室への献よ品とされていたほどの良質のお茶が作られ、その頃には庶民の間にもお茶を飲む習慣が広まっていた。余談だが、陸羽の像は中国茶菓博物館に建てられている。 
龍井茶の特徴 
龍井茶は中国緑茶である。日本では中国茶といえばます烏龍茶を思い浮かべるが、中国で一番多く飲まれているお茶は、実は緑茶である。中国人にとってお茶といえば日本同様、ます緑茶なのだそうだ。中国緑茶は発酵させないため明るい水色で爽やかなお茶で、香ばしく馥郁とした香りを持つ。これは良質な茶葉を使用することにもよるが、製法にも特徴がある。龍井茶は日本茶と違い、摘んだ後で茶葉をしんなりする程度に軽く干したあと蒸さすに焙煎する。これは大きな洗面器のような形をした窯を用い、手を使って煎るが日本茶のようには揉まない。茶葉を窯に押し付けるようにしながら煎るので、日本の緑茶のように茶菓はよじれておらす、平らな形に仕上がる。ガラスのコップに茶葉を入れてお湯を注げば、茶菓はゆっくりと開き、元の形に戻っていく。「蓮芯」 「雀舌」とも呼ばれる新芽は繊細で、味や香りとともに、その形も愛でながら喫するのが龍井茶の飲み方である。 
中国茶の種類
一口に中国茶といっても種類が多く、緑茶を含めて大きく6種類に分類される。緑茶のほかには、軽く発酵させた白茶、半ば発酵させた青茶(烏龍茶など)、完全に発酵させた紅茶、麹菌等で軽く後発酵させた黄茶、しっかり後発酵させた「黒茶」。これ以外にも乾燥させた花の香りをつけたり花そのものを混ぜたりした花茶もあって、中でもジャスミンティーは日本でもポピュラーである。
 「地上の」楽園(杭州市旅游委員会編)


 
現在、日本人の間に中国茶愛好家は多い。中国茶といえば烏龍茶を思い浮かべる時代は古いものとなり、今では中国で一番生産量が多いのは緑茶であることは広く知られるところとなった。その中国緑茶でも最高品質のものが杭外に産する能弁茶である。龍井茶は昼夜の温度差が大きく湿度の高い土地に産するため、茶菓の品質が大変良いことで知られる。清の時代には皇帝が何度も足を運ぶほどの気に入りようで、乾隆帝は訪れた時に自ら18本のお茶の木を植えたほど。このお茶の木は「獅子山の十八茶本」または「御茶」と呼ばれ、大切にされてきた。 龍井茶は定められた茶園のものでなければ名乗ることは許されない。さらに、4月5日頃、二十四節気の清明の前に摘み取られた茶菓は「明前」と呼ばれ最高級品とされている。最高級品といっても日本国内で買うよりはりーズナブル。中国茶愛好家なら、一度は清明節の頃に明前のお茶を味わいに行ってみたいものである。






杭州は「シルクの府」、「中国茶の都」と称され、茶館でお茶を飲んだり、西湖湖畔を散策したり、博物館を巡ったり、老舗で薬膳料理を食べたりする。近年来、杭州は大大に発展させる「十大特色潜在力のある業界」に「美食、茶館、療養、演芸、化粧、保健、レディースファッション、キッズ、スポーツレジャー、工芸美術を旅行の範囲に入れて、杭州クオリティ観光の内容を豊富にさせた。杭州に来たら、急がずにごゆっくりと楽しんでください。  
中国茶葉博物館は茶文化をテーマとする博物館で、龍井路の隣にある双峰村に位置し、茶の歴史、茶事、茶縁、茶器、茶の風俗等独立でありながら、お互いに関連する6つの展示ホールは異なる角度から茶文化を説明している。  
梅家塢は青々とした山に囲まれ、山に茶畑が段々とする。「不雨山长涧,无云山自阴(雨が降らなくても、渓流が絶えなく流れ、山は雲がなくても自ら曇る)」という自然山水風景と人文資源を持っている。世界文化遺産の重要な部分として、梅家塢は人、自然、文化三者がうまく結び合う傑作である。ここで茶摘み、加工を体験し、お茶を飲みながら美しい景色を堪能すると、のんびりした一時を過ごすことができる。 


 
2005年中国(杭州)西湖国際茶文化博覧会組織委員会は、中国茶芸学会、中国国際茶文化研究会、国家茶葉品質検査センターなどの10機関と連合して杭州に「中国の茶の都」という称号を授与すると発表した。
龍井茶(緑茶の一種)の故郷として、杭州の茶の文化は濃厚である。歴史文献の記録によると、唐の時代に、杭州ではすでに広く茶を育成し、明の時代になると、龍井茶は貢ぎ物として選ばれた。清の乾隆皇帝が六回江南に来て、「18本の御茶」と指定し、西湖の龍井茶の最高地位を打ち立てたということである。
新中国が創立した後、中国は杭州で中国国際茶文化研究会など国レベルの研究機関を8社設立した。現在、西湖の龍井茶、余杭の径山茶、千島湖の玉葉茶及び雪水雲緑、鶴山の龍井茶、天目山の青頂茶、千島湖の銀針茶、雲石の三清茶、長河の木犀茶、九曲の紅梅茶などによって「杭州の十大名茶」を形成した。
「龍塢茶の村」を選んで休日を過ごす理由:
(1)静かで趣がある環境で、新鮮な空気である。青い山、小渓、茶畑、山林、村を背景にして、悠久な茶の文化と民俗文化を持ちながら、素朴な民風である。
(2)農家の建物はユニークである。家々が集まったり、散らばったりしていて、茶畑、竹園、野菜の園、花園、庭園が一体となる村づくりである。
(3)農家で食事し、お茶を飲み、ここに泊まり、農家の人と付き合うという特色がある。都市の人々が自然に親しみ、健康、自然、調和的な田舎のレジャー方式を唱えて推進する。気持ちをリラックスして、山水と融けあうことを目指す。
(4)農家の経営はそれぞれの特色がある。環境に頼って勝ちを収める茶芸の農家もいれば、腕前に頼って人気を呼ぶ職人もいれば、文化の息吹を高く備える教師農家もいる。
農家の料理、碁やトランプの娯楽を経営する以外、お茶も焦げ飯もを提供する。田舎のかまどを使って、自分で料理を作ることもできる。麦藁の帽子をかけて、竹冠を背負って茶を摘み取り、茶を炒めるなど、特色のあるサービスを提供する。昼間は山登り、茶畑遊び、碁やブリッジなどの娯楽を行ったりすることができる。夜は農家に泊まって、思う存分に酒でも飲みながら、世間話をしたりすることができる。実に泊まり、遊び、食事、観光、買い物などにふさわしい農家生活を体験できる良い場所である。
TASTING HANGZHOU/品味杭州