清代商人胡雪岩が光緒四年(1878年)に創立した庭園式の薬局で、北京の同人堂と合わせて「中国有名な南北国営の老舗」と言われていた。重要な起源、陳列展示、営業ホールと保健診療を一体としている。  
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胡慶余堂中医博物館は、北京同仁堂と並び中国で最も有名で1874年に創始された中医薬の老舗の一つ、慶余堂が持っている中医薬専門の博物館である。中医薬というのは中医で用いられる生薬のことで、漢方薬という呼び方は実は日本独自のものだ。ちなみに、調合された中医薬を錠剤や散剤などにしたものは中成薬と呼ばれる。館内には製薬道具のほか、一万種類を越える生薬の展示があり、2000年以上の歴史を持つ中国医学を目の当たりにすることができる。 展示だけではなく著名な中医の医師に診断してもらうことも可能なほか、薬剤師による中医薬調合の様子を見学することもできる。販売もしているので、自分に合った処方がわかっていれば買うこともできる。慶余堂のレトロな建築は清代のもので、中国の重要文化財に指定されている。歴史を感じさせる館内は大変趣があるので、中庭なども含め建物自体もゆっくり見学すると良い。
 
西洋医学の対処療法は病気の原因を取り除くという考え方が主となっている。それに対して中医では生体の陰陽バランスを重んじ、様々な調整を行うことによって人が本来持っている治癒力を高めて病気を治す。西洋医学の病院では「検査の結果、特に問題はありませんでした」として帰され、「不定愁訴」として片づけられてしまうような症状でも、中医の医師は陰陽のバランスの崩れといったような原因をつきとめ、薬を処方したり、食養生の指導を行う。病気の治療だけではなく、病気になる以前の体調不良を「未病」と定義して、発病させないことを最重要視するのだ。これについては投薬以前に日常の食事の指導で治してしまうこともあり、これこそが陰陽五行の理論に基づき、体質と症状によって食材の組み合わせや調理法を導き出す「薬膳」である。最近は日本でもナチュラルで体によい料理としてブームになりつつあるが、慶余堂では河坊街に薬膳料理を食べることができる店を新しくオープンした。健康増進に役立つこのレストラン、ショッピングの時に寄つてみる計画を立ててみるのも良い。
 「地上の楽園・杭州」(杭州市旅游委員会編)


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今まで既に200年余りの歴史を持って、杭州の悠久な漢方医薬発展の歴史を展示している。お客さんや患者さんは館内で、レベル高い漢方医から診断してもらえるだけでなく、古朴な保健室でプロが個人の体質に合わせて配合した薬膳と保健茶を味わうこともできる。 


冬病夏治は中国の伝統的な医学上の「秘方」であります。「冬の病」とは、或る冬季に罹る或は気管支炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、虚弱体質な為、風邪に罹りやすい人、リューマチ及びリューマチ性関節炎等の冬季に悪化する病気を指します。「夏に治る」とは、この病状が緩和し、この機会に乗じて、適切な薬方及び治療手段により治療し、冬季に罹った病気再発の予防或はその症状を軽減する事を指します。この為、毎年夏季の最も暑い時期が来ると、漢方院内は忙しくなり、専門家達は慌しくなり、事前予約が必要となります。

しかし、記者は、杭州には、有名な年配の漢方医師も必ずしも病院に勤めていないことを発見しました。新華路上の双眼井の路地に有る広興堂国医館には、30名程の専門家が在籍おり、漢方医婦人科の何嘉琳、汪明徳、陳少春、付萍、内科で診断のつかない複合病気の専門家である楊少山、呉芝青、張衛華、韓祖源、郁加凡、腎
臓病の専門家である周錦、朱彩鳳、郭雲飛、皮膚病の専門家である成霖、接骨科の専門家である周輝、小児科の専門家である黄金城、心臓血管病の専門家である銭宝慶、及び、風邪の後遺症治療を専門としている朱国祥等、杭州市漢方院に於ける国家レベル或は、省、市レベルの有名な年配の漢方医が在籍しております。

漢方院の専門家である彼らの杭州市での問診は、飛ぶ鳥も落とす勢いであり、その為、賢い市民はこれらの医者を探しに広興堂へ出向き、治療を受けるのである。

広興堂国医館には、診察の他に、漢方脈取り、灸マッサージ、足ツボマッサージ、伝統的な漢方薬の簡単な作り方という関連する漢方医薬項目に参加・体験する事が出来、他に漢方薬の健康茶及び薬膳健康セット料理を味わう事が出来ます。国医館に於ける養慎居お奨めなのは、清肺健康セット料理(128元/人)という薬膳で、西洋の参老鴨鍋、淮山倣猪腹、党参田螺、ユリ芥子蘭、玉竹炒蕨、肥大海雪梨碗、食欲促進スープ、銀杏の黒粥、スイカズラの蕾を添えたお茶等を含んでおります。

国医館の薬膳に於ける大きな特徴は、医師、薬剤師、調理人がお互いが協力しながら行っているところで、医師は食事をされる方の為に、脈を採り、その体質に基づき、各々の人に相応しい食用薬及び食べ物を選択し、薬剤師は上質な薬剤を選りすぐり選択し、食事に盛り込み、調理人は、念入りに食材や薬剤を調理します。養慎居の2階は健康マッサージ治療エリアとして、マッサージ、足ツボマッサージ等の健康サービス項目を御提供しており、ひっそりとした静寂な環境の中で専門のマッサージ師による念入りなサービスを受けていると、医者にかかっているのではなく友人とレジャーに来ているようで、淡い漢方の薬草の香りが漂っております。

国医館には、開設した漢方診療以外に、実物、文献、図面等の形式にて、杭州に於ける漢方文化発展の歴史が展示されております。収蔵品の中には、市の漢方院が残した貴重品ばかりでなく、多くの情熱的な市民より提供された貴重品が有ります。


既に300年以上の歴史を持つ杭州{方回春堂}は中国最も古い国薬館の一つで、全体のレイアウトは典型的な明清江南の伝統特色である。主に国薬館、国医館、朝鮮人参売店の三大部分から成っている。ここでは、各科の国家級、省級の名漢方医、教授、主任医師等70人余りが集まって、駐在している。 
 
杭州方回春堂国医館
杭州市河坊街117号
TEL:0571-87808117





 
中医とは 
中医とは西洋医学に対して中国で発展した東洋医学のことを指し、中医の医師は中医師と呼ばれる。医師の診察や投薬を受けるだけではなく、鍼灸やマッサージなども治療のうちである。廣興堂国医館(P108~参照)などに行けば、観光客でも気軽に中医の診察を体験することができる。西洋医学が症状を起こす原因を取り除く対処療法であるのに対し、中医では全身のバランスを正すことで健康へと導く方法をとる。悪い部分を取り去るのが西洋医学の主な考え方であるが、中医では体のバランスを正すことで人が本来持っている自然治癒力を高めることで病気を治すのである。中医はよく漢方と混同されがちであるが、漢方とは中国から伝えられた知識による、日本独自の医学である。
中医薬とは
化学薬品を用いる西洋医学に対し、中医では生薬と呼ばれる動植物や鉱物を薬として使用する。長い歴史の中で作られてきた処方に基づいて薬剤師が様々な生薬を調合したものを煎じるなどして服用するが、生薬の中には日常の料理にごく普通に使えるクルミやゴマといった食材や、クローブやシナモンのようなスパイスなども含まれており、まさに「薬食同源」である。生薬を中医薬と呼ぶのに対し、飲みやすい錠剤や散剤などに加工したものを中成薬と呼ぶ。日本で売られている漢方製剤と同様のもので、処方せんがなくても気軽に買うことができる。老舗の有名店で買えば安心である。しかし中医薬は簡単に買えて気軽に飲めるとはいえ体質に合わせて飲むものなので、例えば強精剤として優れているからといって安易に買うのは要注意。よく効くと言われるものでも、体質に合わない薬はかえって体調を崩す元になるからで、土産にする場合などは特に気をつけた方が良い。 
薬膳料理とは 
中医では病気として発症する前の体調不良を、まだ病気ではないが病気の元となる「未病」として重要視し、この段階で治療してしまうことに重きを置いている。そのために食養生が行われることから「医食同源」 「薬食同源」という言葉が生まれた。これにより日常的に食が大切にされているだけでなく、食材を分類して体質や季節によって使い分け、健康増進や不老長寿を目的とした料理の知恵が発達した。積極的に治療を目的とした薬膳料理のメニューは症状と体質によって食材や調理法が注意深く選ばれるが、一般的な健康増進メニューであれば薬膳料理レストランで味わうこともできる。前述の廣興堂国医館を始め、中医薬の老舗である胡慶余堂も河坊街に薬鵬料理レストランを持っている。
 「地上の楽園」(杭州市旅游委員会編)